2014年5月16日 午後5時30分~9時30分
 於:(総会)弁護士会館1006AB (記念シンポジウム)弁護士会館クレオA

第1部:LNF総会(昨年度の活動・決算報告、本年度の活動計画・予算等)
                ※総会資料は会員ページをご参照ください。

第2部:記念シンポジウム
 「グローバル化の中でマクリーン判決を問い直す~憲法、行政法、国際法の交錯点から~」

報告・討論:
   齊藤正彰氏(北星学園大学教授・憲法)
   深澤龍一郎氏(京都大学准教授・行政法)
   小畑郁氏(名古屋大学教授・国際法)
   司会: 難波満(弁護士/LNF事務局)、本田麻奈弥(弁護士/LNF事務局)

第3部:懇親会(弁護士会館地下「鳳鳴春」)
   

第2部の記念シンポジウムでは、
憲法がご専門の齊藤教授からは、憲法22条の「法意」として、同条2項の保障が海外移住の自由という出入国管理の場面に及ぶことの意義や、マクリーン判決が、いわゆる性質説の判示において、資格外活動を一般的に禁止していた当時の法制において憲法上の人権保障を受ける 活動を保護したことの意義等について、ご報告をいただきました。

行政法がご専門の深澤教授からは、行政裁量論やマクリーン判決における裁量統制の法理のそれぞれの変容について検討を加えていただいた上で、出入国管理の場面における裁量基準を手掛かりとした裁量統制の可能性についてご報告いただきました。

国際法がご専門の小畑教授からは、日本における外国人の在留管理が、「慣習国際法」と「特別条約」の世界という「入管法内外二元論」の枠組みのもと、強固な構造を維持してきた一方、この構造は難民条約・人権条約の発展やグローバル化による近代的法秩序枠組 みの動揺によって破綻するきざしを見せており、法務大臣の裁量制限という実態に現れつつあるというご報告をいただきました。


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