このたび、無国籍研究会との共催、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所の後援で、特別講演会を企画しました。英語での講演となりますが、日本語への同時通訳が入り、先着29名様に同時通訳機器をご利用いただけます。皆様ふるってご参加ください。

■日時:2018年8月3日(金)午後6時30分~午後8時30分
■場所:弁護士会館1006AB 第二東京弁護士会会議室
■参加費:LNF会員は無料 非会員:参加費1000円    
■講師:ジェラール・ルネ・デフロート氏(オランダ・マーストリヒト大学法学部名誉教授)
■内容:
近時、国境を越えた移動や国際結婚が増加し、日本社会で生きる人々の国籍は多様化しています。日本の国籍法には、重国籍を防止、解消しようとする規定が散見されますが、重国籍自体の発生は避けられず、実際上、容認されている場合もあります。また、日本で生まれた子どもの無国籍を完全に防止することはできず、裁判等で法律上の親子関係が否定された結果、遡って日本国籍を「喪失」して無国籍状態に置かれ困難を抱える人々もいます。このように、日本の国籍法の規定やその運用と現代に生きる人々の実情との間にはギャップが存在するようにも見受けられます。子どもの権利条約7条は、締約国が、特に子どもが無国籍となる場合を含めて、子どもの国籍取得の権利の実現を確保することを義務付けており、この観点からの日本の国籍法の検証も必要です。

ジェラール・ルネ・デフロート氏は、「欧州評議会・国籍に関する有識者会合」の学術分野専門家として、同評議会による国籍関連の規制についての地域的基準の策定に深く関与されました。また、UNHCRの子どもの無国籍防止の専門家会合(ダカール、2011年)や国籍剥奪による無国籍防止の専門家会合(チュニス、2014年)の背景文書等を起草されました。近年では、「欧州国籍の非自発的喪失についてのガイドライン」 を起草され、国籍の「準喪失」の規制を提唱されています。国家主権の影響を受けやすい国籍法について、国際基準の視点から、重国籍容認の傾向や国籍の喪失・剥奪・出生による無国籍防止・国籍の浮動性防止等についてお話しいただきます。

■申込方法: LNFinfo2009@gmail.com まで、下記のとおり件名と本文を記入し、ご連絡ください。
・件名「8/3LNF特別講演会」
・本文
①氏名
②ご所属
③LNF会員・非会員
④同時通訳機器の必要の有無(※先着29名様に限ります)

■主催:外国人ローヤリングネットワーク(LNF)
■共催:無国籍研究会
■後援:国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所
■お問い合わせ先:LNFinfo2009@gmail.com(LNF事務局)
https://www.lnf.jp/


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